それ自体には特別な力はないようです。
私の周りで知っている人はあまりおりません。
多分弊社にご相談された方と、何気なくスマホを見ていてたどり着いた方しか知らないと思います。
長野市のT様邸は、二階部分を減築して平屋に断熱リノベーションし、
太陽光発電と日中の余った発電量を蓄電しておくための装置をセットしました。
このままでもかなりエコ生活だと思えますが、さらなるものに目をつけました。
エアコン使用時に普通に捨てられている廃熱、廃冷熱を利用して
冷暖房に使用するという設備を設置しました。
本体の大きさはドア一枚分ほどのものですので、
かなり重いようですがこのまま一枚の状態で送られてきます。
残念ながらすでに工事は終にわっていたので、取り付けの状態でご覧ください。
エアコンを冷やしたり温めたりするガスが通るホースが
室外機と室内の本体とをつないでいるのですが、そこに直接繋げ、
捨てられる熱や冷熱をそのまま利用するというものです。
エアコンの稼働率を30%強も節約してくれる、という優れものです。
逆に言えることは、30%以上もエアコンが長持ちして、
30%以上も冷房暖房費が節約できるということになるのかな?
上部に取り付けられているエアコンの配管が
カベ内部で繋げられています。
この工事のため、社長と電気屋さん3人で新潟の販売店で研修を受けてきました。
ですが、この設備を取り付けたいとご相談されたのは
長野市T様ご本人なのです。
「社長さん、こんなものを見つけたんですが、どうでしょう、私たち新潟まで行ってこようと思います。
資料を取り寄せてみたので見てください。いってみてよかったら取り付けようと思っているので、
また、相談に乗ってください」と、
休日に日帰りで新潟まで出かけたのです。
その結果かなり効果が実感できたようで、
施工側の弊社が新潟に行ってきたというわけです。
取り付けが完了し、冷房で稼働してみましたが、
わずかな時間で涼しくなり肌寒くなってきたので止めてもらいました。
体感する限りでは効果が期待できそうです。
この一枚のドアのようなパネルが冷え冷えになって数分で結露してくるのですから、
これからやってくる真夏が待ち遠しいです。
この優れものは、エコウインというものです。
お値段はまだまだ高価ですが、一年中冷暖房しなくてはならに施設などでは、
これから重要視されていくのではないかと期待されます。
エアコンの排熱を利用することは、言われてみればなるほど、と思いますが、
ただ捨てられていく廃冷熱に目を付けたところがすごいです。
電気工事が終わり、この後上部を大工さんが目隠しをして、
塗装やさんが木部を塗れば工事も終了です。
「今年の夏が待ち遠しいよね~」とお母さんとみんなで顔を見合わせてにっこり。
どこにも出かけられない猛暑の夏休みを、
涼しい我が家でゆっくりビールを片手にオリンピック観戦なんて、いいですよね。