10月17日(日)晴れ時々くもり
10月半ばなのに暖かいです。昨夜、千葉の兄が戸隠登山に来て、その帰りに我が家に寄りました。
で、今日は妙高高原の方へ行ってみる事にしました。
行き先は長野県と新潟県の県境にある「苗名滝」
滝は、駐車場から15分程遊歩道を歩き、吊り橋をゆらゆら渡ります。
今年は猛暑の影響か紅葉は、いまいちの様です。
滝を後にしてしばらく、くねくね山道を車で登り、
笹ヶ峰高原で遊歩道をのんびり歩きながら、
「熊が出そうだね・・・」
「大丈夫だろう、ドングリや実のなる木が無さそうだし・・・」
「あ!きのこだ! たべられるかね?」
「やめとけ、やめとけ」
「乙見湖まで行って、帰って5700歩位だから、今日は12、000歩は歩いたね!」
「携帯に万歩計が付いてていいね」
そんなこんなで、満足しながら途中、雪山讃歌の歌碑で小休止。
その後スキー場の、ススキ野原で写真を撮り、麓の「苗名の湯」温泉でゆっくりしました。
「あ~いいお風呂だったね、兄さん今日はもう泊って行くよね?」
「いや~家でご馳走つくって待ってるから!(笑)」
「じゃあ、電話しとこうね、今日は泊るって!」
「あれ!私の携帯知らない?」「その辺にないか?」
「チョット呼んでみて」 「トランクの中じゃないの」
呼び出し音が鳴っているけど・・・脱衣場を見ても無い。
バッグをひっくり返しても無い。 え~・・・・
いきなりパニック・・えっ・・うそでしょう!
頭と胸の中はダジゴジダジゴジ・・・なんで・・・
ダジゴジは孫が返答に困ったった時に言う言葉なのですが・・いつ、何処で落としたのか全くダジゴジです。どっかに落とした??!!
もう夕闇の中、わずかな月明かり、山に登る車は1台も無し。
山の中、草の中・・広すぎる・・・・でも、だれかに悪用されたら、こまる。
孫の生まれた時からの写真がいっぱい入ってる・・携帯新しくしたばかり・・どうしよう・・・
6時少し前、又さっきの山道を延々と帰るの?、と言うか・・・この広い山の中であの小さい携帯を
どうやって探すのか・・・・無理、むり,ムリだよね。
「お掛けになった電話は電源が入っていないか、電波の届かない所に・・・・・」
だめだ、いくら呼んでも届かない・・・ やっぱりだめだ・・もう帰ろう・・・諦めよう・・・
みんなの楽しかった気持ちがいきなり暗闇に突き落とされました。自分のせいで。
でも、男達は諦めません。
わたしが最後に携帯を見た所から、車が止まって降りた場所を数か所暗い山道を帰って、探し始めました。
「次は雪山讃歌の歌碑の所だね!」
わずかな月明かりの下、草原は夜露がおり始め・・・やっぱり無かった・・・
「あったぞー!!」 根性と行動分析からついに探し当てたのです!
お父さん、すごい!・・そこには、孫のにっこり顔の待ち受けが冷たくなって光っていました。