35年前のグラスウールは、家に悪い影響を与えているので注意が必要です。
35年位前の家造りは、断熱材のグラスウールが出回り始めたころで、現在のように、どなたのご家庭でも使われているわけではありません。
その頃のグラスウールはビニールに包まれた物ではなく、ガラス繊維のままで厚さは50mm、密度が10Kの薄い物が主でした。
その後100mm厚の物が出回り、ビニールに包まれた物も出はじめました。
当初、床用はありませんでしたので、主に外壁面と屋根面に敷き詰めて施工 していましたが、これが後にかえって建物に悪い影響を与えてしまったのです。
グラスウールの断熱材は、冬、断熱材と間柱等の隙間部分で結露し、その水分によって壁の中の断熱材が重くなり、施工時の状態を保てなくなり
ほとんどが下にずり落ちてしまいます。
この下にずり落ちてしまった断熱材が、土台の上に塊となり、その水分が悪いことに土台を 腐らす原因になってしまうのです。
グラスウールは水分を含んでしまうと、断熱材としての性能が落ちてしまいます。
現在、グラスウールは袋状になっているので、間柱などに丁寧にタッカー止めをして いますので、その様な心配はありません。
その後、板状のスタイロフォーム等、色々な種類の断熱材が出来てきました。
材料の選択には、使う方法や場所によって、特性を生かした使い分が必要になります。断熱材は取り付ければ効果を発揮すると思っていると
それは間違いで、正しい理論と施工方法を理解したうえで取り付けないと断熱材の効果を全く発揮できなくなる場合があるので、注意が必要です。
長野市を中心に東・北信地域で再生可能エネルギー・自然素材を使って省エネ改修等も行う タイガハウス