先日、長野市で無料住宅診断をご希望の方のお住まいへ伺ってきました。
少し前にご自宅の図面を持ち、ご相談にお見えになった方です。
一番はご自宅の寒さにお悩みということでしたが、ほかにも設備関係の劣化などもあるとのことで「一度、家全体の状態を診て欲しい。」とのご依頼でした。
無料住宅診断では、現在の住宅全体の状況を把握するために、外部から内部まで点検項目に沿って一通りチェックしていきます。基礎のひび割れや天井の雨漏りのように目視で問題を確認できる箇所もありますが、点検箇所によっては専門の機械を使用しながら問題の有無を確認していきます。
例えば、目視での観察やご依頼主様からのご指摘などから床の傾きが考えられる箇所は、「レーザー測定器」でその傾き具合をチェックします。
→床の傾きの程度を確認中
また天井裏や床下の換気状態を確かめる指標として、木部の水分量を測定します。
〈小屋裏の構造材の水分量を測定し、目視でも雨漏り跡やカビなどが発生していないことを確認中〉
木造住宅では、含水率(木材の水分量)が多くなるとシロアリの発生や、木材の腐朽の原因となります。
今回の測定では、小屋裏・床下ともに「木材の乾燥状態は良好」という結果でした。
続いて、一番の悩みである「寒さ」についてですが、
室内の特に冷えるという部屋の温度を、視覚的に確認できる「サーモグラフィーカメラ」で撮影してみました。
この部屋に入ると、いきなり足裏がヒヤッとしました。
〈一番寒いと感じる2階の部屋〉
〈同じく、2階の廊下の温度も測定〉
どちらも同じ時間帯に無暖房の状態で撮影しましたが、一番冷えているところの温度を比べると4℃近くの差があります。
今日は一番外気温が高い日中に測定したので、きっと朝晩はもっと冷えてくるのでしょう。
「やっぱり…、この部屋は特別寒いと思っていました。」と、納得しておりました。
この部屋が特別冷える大きな原因としては、
1)部屋の真下が玄関ポーチとなっていること。
2)そこを外気が通りぬけるような造りになっていること。
3)部屋の壁に対する窓の割合が大きいことが考えられます。
外に面している壁や窓の面積が大きくなればなるほど、外気温の影響を受けやすくなります。
無料住宅診断の結果は、点検箇所ごとに「住宅診断書」にまとめ、後日お客様にお渡しさせていただいております。
人間でいうところの、健康診断書のようなものですね。
お住まい全体の状態を把握できたところで、今後はこの家の一番適切な改善方法を見つけて行きたいと思います。
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