モデルハウスに見学に来られたお客様から「この壁は、珪藻土の壁ですか?」とよく聞かれます。
同じ塗り壁ではありますが、珪藻土の主原料は、珪藻。つまり植物性プランクトンが太古の昔に堆積したもの、
一方、モデルハウスの内壁「シラス壁」の主原料は、火山灰「シラス(白洲)」が堆積したものです。
珪藻土自体は自然素材なのですが、その結合剤として接着剤などの合成素材が使われた塗り壁材も多く存在します。
珪藻土の塗り壁にしたのに、接着剤などの合成素材によってシックハウス症候群を引き起こしてしまうケースがあるのです。(なかには結合剤にも、自然素材を使用している良質なものもあります。)
一方シラス壁は、一切の化学物質を排除した100%の自然素材で人の健康を害さない「安全・安心」な壁材です。
私たちは、住む人の『安全・安心』より、優先されるものは他にないと考えています。
そのため、健康を害さずほかにも様々な性能を持つシラス壁を、お客様におすすめしております。
それでは、シラス壁には具体的にどのような性能があるのかを紹介します。
シラス壁の特殊な性能
→外壁に「スーパー白洲そとん壁」を採用した長野市Y様邸
①消臭機能
シラス壁は、ペット・タバコ・食べものなどの気になる生活臭を短時間で消臭する力があります。
家具や、建材から放出されたホルムアルデヒドなどの化学物質もしっかり吸着し、再放出しません。
私たちの事務所は、<玄関ホール><リビングダイニング><トイレ>にシラス壁を採用しています。
また、外壁も「白洲そとん壁」というシラスの外装材を使っております。
②調湿機能
湿度に応じて、湿気を吸湿・放湿してくれます。
ジメッとした梅雨の時期でも、室内はサラリと爽やかな空気です。
エアコンの使用も抑えることができ、結露の発生やカビ・ダニの繁殖の抑制にもつながります。
③長寿命
ローマ時代のパンテオン神殿や、古代エジプトのピラミッドにも古代コンクリートの原料として使用され、今もその姿をとどめているほどの耐久性があります。
シラス壁は無機質の素材なので、紫外線に強く、雨風による色あせや劣化もほとんどありません。
防水性と透湿性(水蒸気を外に出す性能)が両立していること、耐久性の高さなどの特徴により、外装材としても力を発揮します。将来のメンテナンス費用を抑えたい方にもおすすめです。
また、このような性能の面だけでなく、見た目も自然素材ならではのやさしい風合いです。
ただいま進行中の工事は、土蔵の外壁と内壁をシラス壁にするという内容の工事です。
消臭や調湿の性能があり、耐久性にも優れたシラスな壁は、様々なものを保管する土蔵には、とても適しています。
現場では、大工さんによって着々と、外壁にシラスを塗るための木ずりが打たれています。
来週には、左官屋さんがシラスを塗る工程に入る予定ということなので、その様子はまた改めてご紹介します。
長野市で高断熱の新築や断熱リフォームをお考えなら、タイガハウスにお任せください!