5月14日(木)、この日から本格的に事務所の災害復旧工事に入りました。
今回台風19号で私たちが経験したことは、これから住宅を新築する方だけでなく、
リフォームを考えている方、特別何も考えていない方にもいつかお役に立つと思います。
30年ほど前の私たちは換気のことなど全く考えていませんでした。
その後シックハウス症候群で多くの方々が苦しむことになり、建築基準法が改正され
換気設備が強制的に取り入れられたのです。
それでも、「建築基準法で決まっているから換気扇を付けておくけど、
寒かったら止めてください」的なことを聞いたりもしていました。
実際にそこまで換気が大切なことを知ったのは今回の台風19号です。
水害半年後のことです。
間仕切りの壁を剥いでみると、黒、白、赤とカラフルなカビの花が一面ビッシリでした。
その後3か月ほど経ってから壊した24時間換気されている家(事務所)は、
水につかった痕跡がわずかに残っているだけで、カビなどどこにも見当たりません。
自宅の状況を見ていたので当然カビだらけだろう、と思っていたので拍子抜けです。
こんなことなら事務所の壁を壊さなければよかったかな~、なんて大工さんたちと笑いました。
我が家はRC造りの気密性の高い住宅ですが、35年も前の建物ですので、換気機能がお粗末です。
今回造りの違う2件がたまたま水害に遭い、同じように壁を開いてみた時のあまりの違いように
作り手として、まさかこんなに違いがあるとは思ってもいませんでした。
今回の水害で何件か改修工事をさせて頂きましたが、水につかった壁内部に発生したカビは、
おそらく壁の中の通気、そして各部屋の24時間換気ができていれば、発生していなかったと思われます。
何十年も前に建てられた住宅は、ほとんどが換気のことについては触れられていないのです。
我が家は隙間が多いから換気の点では心配ない、と思っていても石油ストーブや石油ファンヒーター、
ガスストーブなど各部屋で使用しているとかなりの水蒸気が家の中に潜んでいるものです。
まずはこの2枚の写真をご覧ください。建築のプロが驚愕した壁内部です。
上が換気のない住宅の壁内部です。見えるのは全てカビです。
下の写真は24時間換気され、壁の中で空気が循環している建物です。
換気のあるなしでこんなに違ってきます。
その後自宅に6個の24時間換気「ダクトレス熱交換換気システム」を付けました。
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換気をすると寒くて困るご家庭の換気扇工事|実例
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