旧事務所近くの空き家でした。
元々住んでいたお施主さん(大変お世話になった方)が引越し、以来10年以上物置となっていた家ですので、床も落ちてしまいそうなほどに傷んでいました。
家は人が住まなくなると想像以上に傷みが進みます。
この家を、基礎から屋根まで気密を取り、壁内通気も確保し、断熱材で覆い、
地中熱を活用した高気密・高断熱仕様の建物として断熱リノベーションし
新事務所とさせて頂きました。
建物内で気密・断熱の縁を切ることにより、気密性・断熱性の違う部屋を造り、その違いが
体感できる様にもしました。(興味が有る方は、夏の暑い時期か冬の寒い時期にお越しください!)
改修するにあたり重要視したのが、
1)メンテナンス費用は出来るだけ掛からないように。
2)できるだけ冷暖房費の少ない家にする。
と、上記の2点。
一般的に改修(新築)後、15年~20年ほど経過すると内外部共に修繕が必要になってきます。
サイディング等の張替えや、塗装のし直しとなると、足場を掛け、仕上材を張り替え、もしくは塗装と、それなりの労力と費用が掛かりますし、廃材の処分費等も必要になります。
内部の仕上げも、吹き抜けの様な場所以外は足場こそ必要無い物の出来るだけ手の掛からない物にしたい。
という事で選んだのが、メンテナンスフリーといわれる高千穂シラス(株)さんの外装仕上材「そとん壁」。内装仕上げには同社の「中霧島壁ライト」を主に採用しました。
1階平面図【改修前】 【改修後】
旧/新、建物外観
玄関・事務室・洗面・トイレ
おもてなしルーム
二階の間取りは大幅な変更はせず、傷んでいた床と壁の張替え、サッシの入れ替え、畳の表替え程度。
2階平面図【改修前】 【改修後】
二階・和室とキッズルーム
和室の障子に使った組子は以前お客様から建替えする際に、「処分しちゃって良いよ」と言われながらも、勿体ないので、使い道が有るかどうか分からないまま頂いて、大事に仕舞っておいた物。無事に陽の目を見る事が出来ました(笑)。夏の強い日差しの時はカーテンを閉めておきましたが、これから冬は太陽の日差しが部屋中一杯になってくれそうです。
キッズルームには、小さなお子さん連れのお客様に来て頂いてもゆっくりお打ち合わせをして頂く事が出来る様にと・・・。何度か来てくれたお子さん達は二階に駆け上がって遊び始めます。
ザっーとご案内しましたが、この様に40年経った家でも完全な外断熱の家に甦らせる事が出来ます。
完全外断熱改修工事は「長期優良住宅化リフォーム」のS基準に相当するもので、
現在、国から200万円の補助金が受けられます。
この補助金の事等も含め、断熱リノベを詳しくお知りになりたい方にはもちろん、そうでない方にも気軽にお越し頂ける様な場所になってくれればと思っていますので、是非一度お出掛けください!