先日、無料住宅診断を実施したお宅へ住宅診断の結果報告に行ってきました。
二世帯で暮らす、築35年ほどの瓦屋根の立派なお宅です。
経年による劣化など、気になる箇所がいくつかあると事前にお話しを伺っておりました。
無料住宅診断では、そのような気になる箇所を確認したり、お客様自身に現在のお住まいの全体の状況を知っていただくことを主な目的としています。
今回はシロアリの被害が疑われる箇所もあったので、防蟻処理工事もおこなっていきます。
シロアリ駆除の業者さんが床下に潜るなり一言。
「あ!やっぱり、ありますね。」
床下に頭を入れて覗いてみると、下の写真のように蟻道(ギドウ)が見られました。
床束に白い線のようなものが上へ伸びているのが見えます。これが「蟻道(ギドウ)」です。
床下以外にも、家の外周をぐるっと見て基礎の立ち上がり部分に、このような跡が見られた場合もシロアリの被害を疑った方がよいでしょう。
今回のお宅は、柱の方まではまだ被害が広がっていないようで一安心。早期発見が大事です。
また、築30年ほど経つ住宅で生活されているほとんどの方は、【家中の寒さ】への悩みを口にします。
この冬は特に冷え込みが厳しい日が続きましたので、寒さに関するご相談は例年よりも多かったです。
今回のお宅も、足元が冷えるとのことでリビングには厚めのマットを敷いて過ごされていました。
フローリングの上を歩いてみると確かに足裏がヒヤッとする冷たさです。視覚的にわかるように、サーモグラフィーカメラで撮影をしてみました。
これは、廊下のフローリング表面温度を測定した写真です。
中央の〇印の温度が、「7.8℃」となっています。隅の方は、色が濃いのでもっと冷えているということです。
お隣の和室では、ちょうど防蟻処理のため畳を上げていたので、そこも測らせていただきました。
こちらは、「2.9℃」とかなり冷えています。こうして見てみると「畳」の断熱効果は、かなり大きいのがわかります。
点検口をあけてみてわかったことは、基礎にあけられた地窓から冷気が「ピュ~ピュ~」と、勢いよく入ってきているということ。
床下換気のため、など地窓にもちゃんとした役割があるのですが、冬場はこれによりか足元がかなり冷えてしまいます。
地窓からの冷気に対する、カンタンな対処方法を以下に載せました。
ヒートショックをおこさない|家の中で足元が冷える理由と簡単な対処方法
また、床下の断熱の状態も「足元が冷える」の大きな原因の一つです。
点検口から床下を覗いてみると、下の写真のような状態でした。
床下の断熱材は施工されていたのですが、見える範囲だけでも断熱材が多く落ちてしまっていました。
この状態であると、せっかく入っている断熱材も本来の役割を果たすことができません。
近くで点検の様子を見ていたご家族も「普段、こんな所あんまり見ないからね~。」と、興味深そうに床下の様子をご覧になっていました。
今回の住宅診断結果を、これからのご家族の家づくりの参考にしていただければと思います。
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