私事ですみませんが、先日救急車を使うことなど考えも及ばなかったお陰で、とても苦しい思いをしたことをお話します。
土曜日の午後からお腹がシクシク痛み出し、午後5時頃までずっと我慢していたのですが、痛み止めを飲んでもすべて
嘔吐してしまい、痛みは治まるどころかどんどん強くなりました。
篠ノ井厚生連が緊急病院となっていたので、連れて行ってもらいましたが、緊急外来者でいっぱいでした。
病院で17時頃から延々と痛みをこらえながら深夜になってレントゲン、明け方手術となりました。
あまりにも突然だったので、心の準備も何もありませんでした。
手術室に入ってから執刀医と麻酔の先生の挨拶、本人確認後、あとは全く記憶にありませんが、心配された腸の壊死は
なかったので予定の時間より早く済んだようです。
痛みの中で苦しみながらも記憶に残っているのは、手術前の執刀医の細かな説明と麻酔の先生にお願いしたことでした。
また「お薬手帳」も持参していたので、過去体質に合わない薬は除いてもらうことができました。
お陰で心配していた術後の激しい嘔吐に苦しむこともなく、穏やかに術後を過ごすことができました。
ICUから4日目に大部屋に移り、同室の方々とも親しくなりいろいろアドバイスをいただきました。
「いい、今度からは我慢せず救急車を使いなさいね!」
「死ぬほど痛みがあっても自分で病院に来るというのはまだ大丈夫、ということになるからね」
どんなに痛くとも、自分の車で来るということは順番が来るまで我慢する、とのことらしい。
救急車を一度も使ったことのない私も家族も、緊急という意味を全く理解していませんでした。
飲まず食わずで4日間、さすがに4日目のお昼頃にはお腹がすいてきましたが、やっと出てきた食事は
赤ちゃんの初めての食事と同じようなものですが、少し流し込んだだけでもお腹がいっぱいになる始末。
4日目に初めて口にした有難い食事
食事はこのような保温機に入ってあったかく各部屋に運ばれてきます。
10時間以上も痛みに耐えたことを思えば術後の痛みなど無いのも同然、ですが・・・
回診の先生から「またなるかもしれないよ」と言われ、愕然としました。
要するに腸捻転という病気は一度お腹の手術をしている人はなりやすいらしいのです。
次回もしこのようなことがあれば、きっと救急車のお世話になると思います。
そのためにも赤十字の寄付だけは毎年続けていこうと思いました。
お世話になった先生方や多くの看護師さん、そして心の支えになってくれた同室の方々に感謝するばかりです。
救急車の必要性も身に染みて感じました。いつも携帯していた「お薬手帳」もとても役に立ちました。
救急車を使う判断は難しいですが、利用させていただくことも視野に入れておくことは必要だと思います。
それでもやはり、救急車を利用するという決断は難しいものがあります。
私のように家でお腹が痛くなった時、あなたは救急車を使えますか?