クリスマスが過ぎると
一気に新しい年へと飛んでいくような気がしす。
今、飯山での改修工事で年内は慌ただしく、
それぞれ毎日現場です。
私は、事務所で仕事をしているのが悪いような気がします。
というのも、
当社の建物は4年前に地中熱を活用して
リノベーションしてあり ここにいると、
この冬が本当に寒いのかピンと来ないのです。
この温熱環境を
何とか皆さんにここからお知らせできればと考えてみました。
丁度手元に、
温度測定器があるのでこれで事務所の中を
自撮りでお伝えしたいと思います。
まず初めに床下点検口を開け
床下のコンクリート温度測定、17.1℃あります。
室内に循環させている床下のパイプの吹き出し口は、17・6℃です。
点検口の蓋を閉め、無垢スギ床の温度は21・1℃
同じ部屋の蓄熱暖房機の近くは、22・7℃です。
これは暖房機の前なので高いのは当然ですよね。
スギ無塗装床材ですとスリッパはなくても大丈夫です。
階段の昇降にはスリッパが無い方が安全ですよね。
次はトイレ、17・6℃
玄関ホール、ここは19・5℃・・・玄関のタイルの温度は17・8℃です。
次に、私が毎日一番長くいる事務所の部分です。
ここは20・1℃。 床材は桜の無垢材なのですが、
机やイスがあるので表面塗装してあり、
その為スリッパを履かないと足に冷たく感じます。
次は二階に移動します。
八畳の和室です、22・1℃あります。
子供部屋は十二畳ありますが、東、南、北と全面窓になっています。
タイルカーペットの上に布敷物、その上の温度は21・4℃。
子供部屋の壁の温度は22・0℃、
階段を上り切った天井は22・5℃。
冬はこのエアコンは使っておりません。
このエアコンは夏のために設置してあります。
でも、部屋の中ではなく階段の上なのです。
どうしてだと思いますか?
最後にこの家の一番寒いところをお見せします。
ここは、床下に断熱材を入れてありますし
樹脂サッシ複合なのですが、
一般的な造りにしてあります。
ドア一枚へだててこの寒さです。
8・7℃。 この部屋に入った方全員が
「アッ、家と同じ!そうそうこの寒さ!」と
ニコニコしておっしゃいます。
居間とは14℃程の差があります。
一般的に暖房してある部屋から廊下に出た時の温度差ほどです。
なので、ここには寒い方が適している物を入れてあります。
君子欄は冬の寒さを知らないと、
花付きが悪くなったり春過ぎまで咲きません。
要注意です。こういう寒い部屋も必要ですよね。
これは玄関ホール内に、
お見せするために設置した地熱循環パイプです。
解かりづらいですが、
塩ビの部分に上から紐が垂れています。
これはリボンなのですが、
今は冬なので天井の暖かい空気を床下に廻しているのです。
暖かい空気は床下のコンクリートに伝わっている
地中の熱をサポートして冷え切る のを防いでいます。
本当は、地中の熱は誰しもの家の床下に
常に存在している熱なのです。
それを上手に使えていないだけなのです。
本当にもったいないですよね。
今、12月26日、夕方7時5分前です。
気が付けば外は雪、
全く気が付きませんでした。
明日は雪かきが待っているのでしょうか・・・。
言い忘れましたがこの建物は、
寒い部屋を除いて36・3坪ほどなのですが、
蓄熱暖房機1台動いているだけ、
室温は居間で23℃でした。
室温としてはそれほど高くはないと思いますが、
室内にある全てのものがほぼ同じ温度なので
体で感じる温度としては寒くないのです。
肩の力を抜いて生活できます。
乾燥しているなと感じたら、
室内の壁に霧吹きをします。
勿論加湿器を回すのが一番手っ取り早いです。
今日は「地中熱活用住宅」の室内温度をお伝えしました。
残り少ない2017年ですが、
やり残したことはまだいっぱい残っています・・・
今年一年、多く方々にお世話になりました。
有難うございました。
みなさま、良いお年をお迎えください。