築58年の家・断熱リノベーション工事のシロアリ防蟻システム(タームガード)施工
本日会社は休みですが、午後断熱リノベの現場にピコイさんが入るというので、あちこちの工事現場を回ってから様子を見に行きました。昨日までに基礎外周部に断熱材を貼り終え、これからシロアリ防蟻システムの配管をするところです。
これから下準備を始めるところらしく、昼下がりの暑い中一人で固い土と悪戦苦闘していたようです。
タームガード配管は、建物の外周部の基礎周り土の中に細いパイプを埋め込むところから始まります。
《基礎外周部にシロアリ防蟻用配管設置中》
上の写真は他の現場のものですが、今回の土は粘土質でガレキ交じりのとても固い土です。
パイプを据えるのに若いピコイさんは初めから苦労しているので、ついついスコップなんか持ち出したりして、
「パイプを上手に埋めてもらわないと、断熱材を敷く時にパイプがずれるとやり直ししなくちゃいけないから、うまく穴を掘ってもらわないとな~」と言いながら、社長は本格的にガレキをどかし始めます。
これだけ雨もなく表面が乾いているにも関わらず、スコップの先には水分を含んだ土がしっかり媚びり着いてはがれません。これから断熱材を敷いたり埋め戻したりするのに苦労な土です。
「なんとか明日中には終わらせたいと思います。」と言いながら、お仲間さんにヘルプ連絡を取ります。
「明日は日曜日なのに、大丈夫かい?」 「大丈夫です。月曜日までには大丈夫なようにしておきます。」
「日曜日なのに、わりいな―」と言いながら、二人とも気分は上向き、仕事もはかどってきました。
若いころから、働くことを嫌がらず、周りを引き込んで同時にいくつもの現場を進め、気分よく働く社長です。
ですが、仕事の段取りの悪さ、仕事の順番も考えず納品して来たりすると、はっきり面と向かって道理を諭す、今時珍しく怖い社長でもあります。
傍で聞いていてもハラハラものですが、仕事の段取りが良ければ間違うこともない、それだけ仕上がりもきれいに早く終わるもの。このようにいつでも仕事に真剣に向き合っている社長には、「社長は孤独」、なんて言葉はなく、日々生き生きと仕事に打ち込めるのも、皆様のお陰なのです。感謝いたします。
現場の段取りを考えると夜も眠れない、と言っているのですが、よく寝ているように見えます。
写真を撮りながら今年のシロアリ被害について聞いてみると、年々家の造りがしっかりしてベタ基礎が基準になっているので、昔ほど被害は多くないようです。
それでも、まだまだ古い家が多いので、何も知らずにシロアリと一緒に暮らしている家庭が多いとのこと。
改修工事で家を解体したり、羽アリを見つけて気が付くケースも多く、傷んだ部分を差し替えて床下に消毒をしても、土の中のシロアリはすべて排除することはできないようです。土の中が彼らの居場所なので、根絶やしにはできないようです。
私たちにできるのは、防除と駆除だけなのかもしれません。