《2020年11月3日、千曲川沿いに打ち上げられた多くの花火に感謝します》
大勢の方々のお力を頂きながら、水害から3日が瞬く間に過ぎました。
その時なにをやっていたのか思い出すことができません。
3日過ぎて、やっとお風呂に連れて行ってもらえたのですが、 (車が無いので行くこともできない)、
お風呂のことなんか考えもしませんでした。 久し振りの温泉は体中に血液が回っていくのが分かり、
自分の体が冷えて疲れていたことに その時気が付きました。
毎日、知り合いの方や親せき、子どもたちに手助けされ朝昼晩とウロウロしているだけだったような気がしますが、
こんなに動き回ったことのない歩数でした。 愛
車との突然の別れと新しい出会いは、あっけないものでした。
車屋さんの駐車場には、内部が結露したままどの車も同じ状態で並んでいるのを見ると 切ない気持ちになります。
はやくどかして欲しいのに、何日も何日もそこを通るたびにこちらを見ているようで やり切れません。
気持がすさんでいる中で、水の引いた後からサフランの花が咲きました。
今この季節、庭には今年もまた同じ花が咲いています。
一年が過ぎ、何事もなかったように過ごせているのですが、
11月3日、千曲川沿いのあちらこちらで長野復興を目指して夜空にいっせいに打ちあがられた花火。
過去の花火は美しく感動の笑顔で見ていたのに、
今夜は予期しない涙が後から後から流れ落ち、ただ黙って見上げていました。
仕事柄多くの住宅の復興改修の手助けをしながら、自宅と事務所を大勢のみなまさに 助けられながら、
一年間休日もなく床下の泥を除き洗浄、消毒を繰り返してきた毎日です。
私、今まで頑張ったよね、よく頑張ってきたよね・・。
自分に言い聞かせてあげることができました。 打ちあがる花火がご褒美でした。
開催してくれた方々に感謝します。
この花火にどれだけ多くの人達が慰められたことか・・ありがとうございました。
忘れられない花火となります。