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2010.12.11

長野県工業技術総合センターの先生が視察に来てくれました。

長野県工業技術総合センターに以前お伺いした折、

「地中熱住宅のモデルハウスが完成し

地中温度のデータ収集が始まったら連絡下さい」

との事でしたので、先日電話したところ、

2名の先生方が、モデルハウスにお出で下さり、

地中の温度データ収集中のコントローラーを見てくださいました。

 

現在温度センサーが

地中5m迄1m起きにセットされ、

その他外部や床下等 計9ヶ所にセットされていて、

一瞬のうちに全ての温度が表示されます。

 

本日の表示は

床下18.4°、

地下1m17.5~19.2°、

2mで19.5°、

3mで20.6°、

4mで20.0°、

5mで18.5°、ありました。

 

先生の温度計で測定すると、

べた基礎のコンクリートの表面温度は、 16.7°有りました。

 

「床下のコンクリートが

これだけ温度が有ると言う事は間違い有りませんね!」

「現存する60年前のデータですと

この時期は15.1~2°ですので、

これだけ地球が温暖化しているのか、

それとも今年は特別暑かったから、

地下でもこれだけの温度が有るのか

まだ分かりませんがね・・

 

長野の地中熱

(60年前のデータ)

 

いずれこのまま2~3年データを取り続けると分かりますね。」

 

「ところで、地中の熱をどの様にして

取り出しているのですか?」

という事でいよいよ地中熱住宅の仕組みや、

地中熱の利用方法の 説明を致しました。

 

その後、建物内の空気の流れや換気の状況、

内部配管の様子、 小屋裏に有る機器類を見て頂き

一通りの説明をし終えました。

 

「地中の温度が18°~20°有ると色々な面で使えますねー」

 

「たとえば農業用のハウスでも、

ハウス内は暖かいけれど地中の温度が 低いので

野菜や果物の成長がしにくいのです。

この熱を上手く利用 出来ないものかねー?

利用できるようになれば、

画期的ですね、 頑張りましょう!」

 

当社の行っている伝導型地中熱住宅

【エコシステム】の地熱の取り入れ方法も

「床下の土間のコンクリートの

表面積を多くする事で、

もっと地中の熱が 伝わりますね。」

 

色々なヒントや、

目からうろこの様な意見を沢山頂きました。

 

「今後は更に有効な地中熱の取り込み方を、

一緒に色々考えて行きましょう、

そして、長野ならではの建物を造ってゆきましょう。」

 

大変力強い励ましを頂きました。

 

「よし!更に研究を深めて

お客様の満足のいく家をつくるぞ!」

 

これから私達が出来る事は、

精一杯研究心を深め、

先生方のお力を頂きながら、

更に環境に配慮した家づくりに

取り組んで行きたいと改めて思いました。