長野県工業技術総合センターに以前お伺いした折、
「地中熱住宅のモデルハウスが完成し
地中温度のデータ収集が始まったら連絡下さい」
との事でしたので、先日電話したところ、
2名の先生方が、モデルハウスにお出で下さり、
地中の温度データ収集中のコントローラーを見てくださいました。
現在温度センサーが
地中5m迄1m起きにセットされ、
その他外部や床下等 計9ヶ所にセットされていて、
一瞬のうちに全ての温度が表示されます。
本日の表示は
床下18.4°、
地下1m17.5~19.2°、
2mで19.5°、
3mで20.6°、
4mで20.0°、
5mで18.5°、ありました。
先生の温度計で測定すると、
べた基礎のコンクリートの表面温度は、 16.7°有りました。
「床下のコンクリートが
これだけ温度が有ると言う事は間違い有りませんね!」
「現存する60年前のデータですと
この時期は15.1~2°ですので、
これだけ地球が温暖化しているのか、
それとも今年は特別暑かったから、
地下でもこれだけの温度が有るのか
まだ分かりませんがね・・
(60年前のデータ)
いずれこのまま2~3年データを取り続けると分かりますね。」
「ところで、地中の熱をどの様にして
取り出しているのですか?」
という事でいよいよ地中熱住宅の仕組みや、
地中熱の利用方法の 説明を致しました。
その後、建物内の空気の流れや換気の状況、
内部配管の様子、 小屋裏に有る機器類を見て頂き
一通りの説明をし終えました。
「地中の温度が18°~20°有ると色々な面で使えますねー」
「たとえば農業用のハウスでも、
ハウス内は暖かいけれど地中の温度が 低いので
野菜や果物の成長がしにくいのです。
この熱を上手く利用 出来ないものかねー?
利用できるようになれば、
画期的ですね、 頑張りましょう!」
当社の行っている伝導型地中熱住宅
【エコシステム】の地熱の取り入れ方法も
「床下の土間のコンクリートの
表面積を多くする事で、
もっと地中の熱が 伝わりますね。」
色々なヒントや、
目からうろこの様な意見を沢山頂きました。
「今後は更に有効な地中熱の取り込み方を、
一緒に色々考えて行きましょう、
そして、長野ならではの建物を造ってゆきましょう。」
大変力強い励ましを頂きました。
「よし!更に研究を深めて
お客様の満足のいく家をつくるぞ!」
これから私達が出来る事は、
精一杯研究心を深め、
先生方のお力を頂きながら、
更に環境に配慮した家づくりに
取り組んで行きたいと改めて思いました。