火災報知器を取り付けに伺ったところ、「ウチはIHだから火事にはならないから、台所には付けなくていいよ」と言われました。何だか違う気がしましたが、「わかりました」と言って帰ってきたのですが、後日新聞にIHヒーターでも火事は起こるという記事が載っていたので、かいつまんでお知らせします。
IHクッキングヒーターは、磁力で鍋を発熱させるため、熱効率も高く、ガス中毒の心配もなく安全性は高いとされ、その普及率(国内出荷台数)は10年間で約10倍に増加。最近ではどのご家庭もキッチンを改修する際、特別希望しない限りはIHヒーターがセットされています。ただ、急速な普及と同時に、誤った使用による火災や不具合もあるとのことです。
IHヒーター使用時に注意する点
●揚げ物に使う油量が少ない。
●モード操作を誤る。
●その場を離れる。
●電磁波を発生させるため、ペースメーカーに影響を及ぼす可能性あり。
一番注意しなければならないのは調理に使う鍋です。底が平らな専用の鍋を使うことな必要です。その鍋も鍋底がやや丸いものやくぼみがあるものだと、プレートとの間にすき間ができ、温度センサーが実際より温度を低くとらえ、設定温度以上に加熱することがあるようで、これが天ぷら油に引火したり、思わぬ火災の原因になる場合があるようです。
また、節約のためなどで鍋に入れる油を通常より少なくすると、油の温度が数分で発火点(約360度)まで達してしまい、周りのものに引火する恐れもあるようです。揚げ物などの場合は特に注意が必要で、その場を離れないことがどの調理器具においても基本になります。
ガスでもIHでも、どちらにしても適正な使用が大事なのですが、IHクッキングヒーターだから火事にはならない、と思い込み、安心していると想定外の事故につながりますので、気をつけたいです。