長野市の住宅街・高気密住宅に、ハクビシンが出没した。
雨の降らない梅雨時、屋根にハクビシンがいるらしいので見て欲しい、と連絡がありました。
このお宅は、一年ほど前にもハクビシンが屋根にいるらしいので‥と連絡があり、屋根に登って彼の居そうなところ、2階の屋根の樋を直したいきさつがありました。
高気密住宅なので、小屋裏に入ることはできないはず、そこは心配してなかったのですが。
それでも、夜になると天井から何かが動いている音がするので、またハクビシンではないかと、思ったそうです。
なぜかというと、昼日中に奥さんがハクビシンと庭先で鉢合わせしたというのですから、これはもう疑いないようです。ハクビシンは夜行性なのにこの炎天下でもウロウロしているんですね。
この辺は、東の方に森があり裏に川が流れているのでいろんな動物が行き来できるらしいです。
住宅街は屋根がつながっている状態なので、屋根から屋根に簡単に移動できるので都合が良いようです。
以前直したばかりなのにおかしいな~、と言いながら板金屋さんと社長が屋根に登ります。
《屋根の上に残されたハクビシンの糞》
ハクビシンの糞は一か所に固まっています。糞から見ると野生のサクランボを食料にしているらしいです。
また最近は、ビワなども実っており大好きな食料はその辺の庭先に沢山あるようです。
エアコン室外機の傍の竪樋を見て、あ~これが最高の足掛かりとなって、簡単に屋根に登ることができたようです。竪樋には、動物の足跡がびっしりついていました。このギザギザがあれば足に痛いと思ってわざわざ巻いたのに、足場を作ってどうぞ登ってください、と言いていたようなものですね。と、奥様は。苦笑いです。
人が考えることと、動物の能力は違うようです。ハクビシンの特性は以下のようです。
〇行動範囲は30~70ha(ヘクタール)ほどで、オスの方が行動範囲が広く、
市街地周辺の側溝なども移動ルートとする。
〇眼の下や耳の前に白い斑紋がある。 大きさは90~1メートルほどで、体重は3~4㎏ほどらしいが、
今回のハクビシン小さい猫くらいだったと言います。どうもこの近所の屋根を渡り歩いているようす。
〇1年に1回子供を産み、1度に産む子供の数は平均2~3頭で、妊娠期間は約2ヶ月間。1年中子供を産み、
夏から秋にかけて多く産む傾向がある。子供を産む年齢は生後 10 ヶ月以降である。
(農林水産省・ハクビシンの生態参考)
ハクビシンなどの野生動物を見つけたら、病気や感染症にかかる可能性があるので、まずは下手に近づいたり触ったりしない。 また、害獣といえどもハクビシン等の野生動物は鳥獣保護管理法で捕獲が禁止されているため、勝手に殺したり捕まえたりすると違法行為になるので逮捕されるかも。覚えておいてください。
ということで、現段階では野生動物が住み付かない様に対処するしか方法はないようです。
追記
樋の少し開いているところを塞いで、しばらく様子を見ていたようですが、今のところ二階から音はしないようです。ですが、今度は小鳥が巣を造ったというのです。動物に好かれるお宅なんでしょうかね。