先日、火災報知器を取り付けに行ったお宅で
「家はIHだから火事にはならないから、
台所には付けなくていいよ」
と言われました。
何だか違う気がしましたが,
わたしもそのまま「わかりました」と言って
帰ってきたのですが、
新聞にIHヒーターでも
火事は起こるという記事が載っていたので、
かいつまんでお知らせします。
読売新聞の6月30日の記事なんですが、
IHクッキングヒーターは、
磁力で鍋を発熱させるため、
熱効率も高く、
ガス中毒の心配もなく
安全性は高いとされ、
その普及率(国内出荷台数)は
10年間で約10倍に増加した。
ただ、急速な普及と同時に、
誤った使用による火災も増えている。
その内容は、
- IH専用の鍋を使用していない。
- 調理に使う油量が少ない。
- モード操作を誤る。
- その場を離れる。
に大別されるそうです
一番注意しなければならないのは
調理に使う鍋で、
底が平らな専用の鍋を使うことだそうです。
鍋底が丸いものや
くぼみがあるものだと、
プレートとの間にすき間ができ、
温度センサーが実際より温度を低くとらえ、
設定温度以上に加熱することがあるようで、
これが天ぷら油に引火したり、
思わぬ火災の原因になっているようです。
また、節約のためなどで
鍋に入れる油を通常より少なくすると、
油の温度が数分で
発火点(約360度)まで達してしまい、
周りのものに引火する恐れもあるようです。
揚げ物などを
高温モードのままで調理した場合も、
同じように加熱し過ぎてしまう
危険があるようです。
どっちにしても、
適正な使用が大事なようですが、
IHクッキングヒーターだから
火事にはならない、
ということはないようですので、
気をつけたいものですね。
ところで私は、
実は恐い経験をしているのです。
何年か前のことなんですが、
遅く帰宅したので慌てて
夕飯の支度に取り掛かりました。
換気扇をつけて
ガスコンロに早く揚げ物ができるよう
小さな鍋に油を入れ、
少し時間があると思い
2階へ戸じまりに行き、
鏡に写った自分の姿に
思わずウットリしていました。
(アーアー今日も疲れた顔をしているなー、と思いながら)
階段を降りてきて、地獄の光景でした。
換気扇に吸い上げられている炎、炎
火柱が換気扇に吸い上げられているのです。
台所は黒煙がもうもうとして、
どうしようと思いました。
換気扇を消すことはできないので、
かがんでガスの栓を締めました。
それから、風呂場の水の中に
もめんのバスマットを入れ、
しぼって鍋の上にかぶせました。
火は消えました。
心臓はバクバクでしたが、
なんとか火事にはならずにすみました。
換気扇は溶けて取り換えましたが、
恐ろしい体験をしました。
揚げ物をしている時は、
何があってもその場をはなれるな、
とはよく言われますが
わかっていてもついつい魔が差すんですね。
でも、落ち着いた自分の判断と行動には、
驚きました。
このくらいで済んだから,
こんなこと言えるんでしょうね。
換気扇が炎と臭いまで吸い込んでしまうなんて、
あらためて恐いと思い知らされた1件でした。
みなさまも気をつけて下さいね。