そろそろ立春を迎えるというのに
毎日ガチガチ寒い日が続いています。
飯山の住宅改修工事も
そろそろお引き渡しです。
今回ご紹介するのは、
まだ雪の降る前の工事。
鉄骨階段(3階)を
既存建物の外側に独立して新設し
屋内階段とするものです。
直接建物と階段が一体となっていないため
地震の時は別々に揺れるので安心設計のようです。
《建物から独立して建てられる階段の柱》
一般的な階段は、
段板(踏み板)を桁(ササラ桁)が両側から挟むように支えます。
今回もそのような造りです。
ササラ桁のプレートは、
薄いと強度的に弱く曲がったりしてしまうので、
最低でも12㎜厚、巾250㎝~300㎝は必要です。
鉄は重量もあり歯向かって勝てる相手ではありませんが、
それを上手に操り収まりを 考えながら
部材を組み立てていきます。
《プレート取り付け、本締め完了、錆止め塗装中》
木造住宅も今回の建前も、
鉄であれ木材であれどれも同じことなんですが、
なにしろ重量があるので
全て重機に頼らなければなりません。
階段本体の取り付け作業も
クレーン作業員は慣れたもの、
鋼製の階段も高々と吊り上げられます。
線路わきの狭い場所での作業も
着々と仕事は進みます。
階段が無事定位置に降ろされると
取り付け作業に入ります。
1~3階までの階段が取り付けられると、
外回りの胴縁の取り付けになります。
この建前だけでも述べ3日ほど掛かり、
この後キチンと階段として使用できるまでには
まだ多くの時間と人工が必要になります。
このゴッツイ鉄の階段も
木造住宅の一部として違和感なく仕上げられて行きます。
一口に階段といっても実用的な階段から、
格調高く意匠的なものまで数多くあります。
今まで何気なく登り降りしていた階段も、
また違った見方ができるかもしれませんね。